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カスタネット研究室
フラワービート代表
打楽器奏者・カスタネット奏者の山本晶子が
カスタネットについて語るお部屋です。

『カスタネットはなぜ赤と青なの?』
2018年9月にNHKで放送された「チコちゃんに叱られる!」では

『業者さんが面倒だったから』
という答えでした。
この番組に日本初の赤青カスタネット製造会社
「プラス白桜社」(現在のカスタネット工房)
2代目 冨澤健一さんが出演されていました!
この左のお方が冨澤健一さんです!(右は私,山本晶子です)

冨澤さんは群馬県のみなかみにお住まいです。
私は昨年初めてお会いすることができ,
その後2回みなかみのイベントでカスタネットの演奏をし,
冨澤さんの工房でカスタネット作り体験をさせていただきました。


さて、話を元に戻しまして、
昭和22年,音楽教育家の上田友亀先生(1896〜1994)が
スペインのカスタネットやミハルスを
より演奏しやすい楽器として考案し,
冨澤健一さんのお父様,冨澤捷(すぐる)さんが作りました。
もともとは青と青,赤と赤,という組み合わせで作られ,
青は男の子用,赤は女の子用でした。
しかし,当時は日本が第一次ベビーブームを迎え,
年間200万個も作っていたそうで,
「男の子何人,女の子何人」という発注数が
「バラバラでややこしい!」となり,
「そうだ!まぜてしまおう!」ということで,
片面が赤,もう片面が青という
「赤青カスタネット」が生まれました。
「カスタネットミュートの作り方」
カスタネットはいつでもどこでもすぐに演奏できる素晴らしい楽器ですが、
近くに他の人がいたら、周りの人からはちょっとうるさいと思われるかもしれません。
そんなときにちょうどいい「ミュート」を思いつきました。
ちなみに、カスタネットの材質によって音量もちがいます。
この赤青タイプのカスタネットは音がよく響きます。
赤青でない、たとえば群馬県のみなかみで現在販売されている
カスタネットはサクラ、ブナ、ケヤキ、カエデなどの材質で、
優しいまろやかな音色をしています。

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